2012年6月12日火曜日

銀河英雄伝説「わが征くは星の大海」での疑問

銀河英雄伝説「わが征くは星の大海」での疑問

銀河英雄伝説の「わが征くは星の大海」においての質問をお願いします。



最後の方の場面で、ヤンの乗るユリシーズがラインハルトの乗るブリュンヒルトの真下に付くという場面があります。



①索敵レーダーにかからずに敵戦艦の真下に付けることは可能だったのでしょうか



②ラインハルトの部下が砲撃を停止するという所は理解できるのですが、本陣営のミュッケンベルガーも砲撃を停止したのでしょうか。雰囲気では全艦隊が攻撃を停止したように見受けられたのですが。そもそもミュッケンベルガーはラインハルトを生贄にしようとしていたのに助けられたからその恩返しでしょうか



③ラインハルトが自らの命と勝利を引き換えできないとの理由で「攻撃せよ」と命令した際に艦長のシュタインメッツが「当艦の行動に関する限り指揮権は小官に帰属するものであります。閣下は艦隊司令官としてご自身の責務をお果たしあられたい」との理由で命令を拒否していますが、このラインハルトの命令は艦隊司令官として正当なものと思うのですがいかがでしょうか。

そもそも前進せよとか後退せよとかの指示も出している時もありますし。死んではいけません的な意味合いが強いのは理解できますが。



すみませんが銀英伝に詳しい方、以上宜しくお願いします。







①これは可能でしょう。というのも銀英伝の世界では宇宙空間では妨害電波や磁気嵐などでレーダや通信は役に立たない。とされているからです。なので砲撃戦はほとんど光学照準つまりはカメラなどが捕らえた敵艦に目で合わせて照準して撃ち合っている状態です。なのでみんなが敵艦艇への照準に集中していて、自分のわきを敵艦が一隻通り過ぎても気付かなかったんでしょうね。



②これは普通に考えると疑問ですね。帝国軍の最高司令官はミュッケンベルガーですので彼が命令しないと全体の戦闘停止はできませんから。ただラインハルト艦隊が崩壊した場合、帝国軍のほうが数的に不利になってしまうため止む終えず停止したのかも知れません。



③これも確かに疑問ですね。艦長はあくまでブリュンヒルトの指揮権しか持っていないので、他の艦は艦隊司令官ライハルトの命令に従い攻撃すべきと言えます。しかし、ラインハルトの艦隊はミッターマイヤー、ロイエンタールといったライハルトに抜擢された幹部が多く、兵士も平民出身でながら抜擢された者も多いので、帝国と言うよりラインハルト個人への忠誠心が強い艦隊だった、つまりは軍隊と言うより、王様と忠実な家来に近い関係だったので、王様ラインハルトを失いたくないと言う忠誠心から、自然と戦闘を停止したのでしょう。

あくまで命令が絶対で忠誠心なんて曖昧なものの無い民主主義の軍隊、同盟軍だったら、迷わず攻撃していたでしょうね。








映画版を元に回答いたしますね。

(原作は考えない形で)



①これは可能だと思います。電波攪乱などで艦隊の数をごまかす事

もできているようですので。(実際、ヤンはこの方法で艦隊の数を増やした)



②この場合、ラインハルトの艦隊は側面より攻撃をしています。

ミュッケンベルガーの本隊も疲弊しており、そこまで気が回らないかも

しれません。それにラインハルトを倒してしまうと、逆に攻撃されかねない

状況でもありますね(部下達が反逆する可能性もあり)



③戦艦の指揮権は艦長にあります。艦長としては自分の艦を沈めたくはないです

のでこういう行動に出たと思われます。

質問者さんが言われる前進や後退の指示は艦隊全体への指令であって、戦艦

の行動は艦長が指示します。

また、旗艦の艦長として戦隊指揮官の安全を確保するのも責務ですので、この

シュタインメッツの行動は正当なものです。



とまあこんな感じになりますね。







①、②とも原作通りに進むとヤンの活躍する場面は存在しないので顔見せとして原作にないシーンをとってつけたのですが、その為にあんなおかしな事になっています。



この中で原作に近い場面があったのは③ですが、原作の場合はラインハルト艦隊に後背を衝かれたウランフの第10艦隊からの反撃の砲火がとかく目立つ旗艦のブリュンヒルトに集中しだしたのを見たラインハルトが、艦に直接反撃の方向を指示したことで艦の運用を行うべき艦長の権限を侵害したことをシュタインメッツに咎められた事になるので間違いないのですが、アニメだと別の場面で使ったために違和感を感じる事になりました。



双方の相違は劇場版の原作を読むと理解できるかと思います。







①索敵担当者も気を取られていたのでありえます。



ただ索敵コンピューターなどから敵機接近警告くらいは普通はあるとは思いますが、、、、演出面であのようにしたと考えるのが妥当です。



うろ覚えですが、太陽フレアの所為でセンサー感度が落ちていた状態だったはずでは?



②これは先の姑息な策謀とは違い責任の所在がはっきりしているため、責任問題は避けられないでしょうから、対面を気にする閣下は攻撃出来ないでしょう。





③については艦長の言う通りです。

(命令を受けても拒否権を行使出来ます。)



艦隊運用に関する命令のみラインハルトは行えます。

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