2012年6月12日火曜日

銀河英雄伝説のシュミレーションです。 あなたは帝国軍の指揮官です。 以下の条件...

銀河英雄伝説のシュミレーションです。

あなたは帝国軍の指揮官です。

以下の条件で、最良の戦術を考えてみてください。

自由惑星同盟のヤン艦隊は、宇宙暦799年、帝国歴490年3月1日、

ライガール・トリプラ両星系の中間の

ブラックホールを後背にして凸形陣を形成しています。

艦艇数約20,000隻です。



こちらも艦艇数約20,000隻のシュタインメッツ艦隊を導入します。

あなたの指揮で歴史を変えてみてください。







銀河英雄伝説を読んで思うことの一つに、帝国軍の将帥は基本的に「プライドが高い」と思いませんか。もちろん同盟の多くの指揮官の無能ぶりが描かれているので、そのように映らないことも多いと思いますが、ことヤンやビュコックとの戦いになると、挑発に乗って逆撃されることが多いと思います。

それは、①根本的に数で優位というおごり、油断 ②軍人としての「まさにプライド」などもあるでしょうが、どこかで「帝国」という文化の中で、「反乱軍」を下に見ているのかな・・ということを感じます。



そのためか、ラインハルト自身もふくめリップシュタット戦役までの諸将の活躍は華々しいものの、ラグナロック作戦以降は、やや精彩を欠くといった印象になっているのではないでしょうか。奇しくもヤンは、ナイトハルト・ミュラーを「良将」と表現していますが、帝国軍には本当の意味での名将は少ないのかなと考えてしまものです。





前置き長くなりましたが、まず私が、シュタインメッツだとして、自分が帝国軍の戦略の中で、どのような目的を与えられているのかを考えます。

この時、帝国軍は同盟占領の基地として惑星ウルヴァシーの占拠と工作を行うことを妨害するヤン艦隊を排除しようとしています。地の利をもっているヤン艦隊の消息は容易につかめず、探索のためにシュタインメッツ艦隊が出動しています。

よって、この場合の戦略的な勝利条件は①ヤン艦隊の位置をつかむこと、②できればヤン艦隊をせん滅することです。



そして、ヤン艦隊を発見。ブラックホールに対して凸陣形で背水の陣を敷いている・・

ここからです。



まず、地の利のある相手に同数の兵力で戦う、しかも敵が待ち受けている状態での話。これは難しいです。

そこで、シュタインメッツは応援を要請。すぐにレンネンカンプ艦隊が派遣されます。



本編では、ここでシュタインメッツが同数の兵力しかないのに、ヤン艦隊を包囲してブラックホールに落とそうとしますが、これも無理。どう考えても、罠があるに決まっています。相手がヤン、敵地、戦場に遅れて到着、わざわざ背水の陣、みえみえです。



(第1案)

ラインハルトに「無能」とののしられようと、石橋を叩いて渡ることにします。

①戦わなくていいなら戦わずにレンネンカンプ艦隊を待ちます。

②出来れば、さらにもう一個艦隊の援軍を要請します。帝国軍だからできる作戦ですが・・・仮にワーレン艦隊15,000が派遣されたとします。

②戦う場合、相手の動きに合わせ遠巻きに艦砲射撃。相手の誘いに乗る必要はまったくありません。ヤン艦隊が逃走するなら、偵察機をつければ十分戦略的に勝利なんですから。

③レンネンカンプ艦隊合流後、側面をついてもらいます。この時も無理せずにじっくり時間をかけて、ワーレン艦隊が来る逆方向からヤン艦隊を押し込みます。狙いは、ヤン艦隊の逃走からの3個艦隊による包囲せん滅です。

物量があるのだから、活用すればいいんです。ヤンを倒せば、同盟に組織的な抵抗力はこの時点では0なんですから。



(第2案)

①ヤン艦隊と怖いけど、戦ってみます。

②やはりレンネンカンプ艦隊を待つのが得策です。結果論ですが、同数の兵力でヤン艦隊に克てるものは、この時代いません。

③レンネンカンプ到着後、シュタインメッツ艦隊が本編通り「半包囲戦術」を取ります。本編での失敗は同数の兵力でこれを行ったため、薄くなった中央を「集中攻撃」の得意な(エドウィン・フィッシャーの功績ですね)ヤン艦隊に突破されたことですが、後詰にレンネンカンプがいるので、むしろ最初から突破させる気です。

④左右に分かれたシュタインメッツ艦隊は、おのおの90度回頭で、包囲します。

⑤ここでも、絶対にごり押しせず、戦力を削りながら「降伏勧告」です。



と、まあヤンのような魔物と戦うには、ガチガチに行くしかないと思います。むろん、こちらの心理を読んで、早い段階でヤンが仕掛けてくると思いますが、ここでのヤン艦隊の戦略は「正規軍によるゲリラ戦で大将ラインハルトのおびき出し」ですから、いわゆる速戦です。勝とうと思わず、距離を保ちながら戦っていくことで撤退に持ち込みます。








ブラックホールに背水の陣を敷いたということは、ヤン艦隊が、救援部隊を待っている可能性がある。

だがヤンさえ先に倒してしまえば、後は海千山千の魔術師はいなくなる。つまり、スピードが命であるともいえる。



では、魔術師相手にどう戦うか…



まず、味方に損害を出させず、かつ、危険を冒させないで勝利を治める方法としては、

艦隊を3隊にわけることからはじめる。

次に、無人艦を相当数、最前線に配置する。

また、ヤンの部隊が周りに潜む事ができるだけ不可能になるぐらいに、近くの隕石などは前もって排除しておく。



これから開戦。

我々は、前もって最前線に仕掛けておいた無人艦に向け、一斉射撃を行う。

それらの艦は、破壊され、引力によってヤン艦隊に流れていく。



艦砲と、デブリ艦の襲撃によって、ヤン艦隊は2分される。そして、2分した瞬間、ヤン艦隊の凸陣形の左右両サイドに構えていた2部隊が、2分された側面に向かって、一斉射撃。



ヤン艦隊はこれで4分割になる。

そして、分断した前面側2隊に向かって本陣も、一斉射撃をかけ前面の艦隊を破壊する!



これによって、ヤン艦隊は1/4のおよそ5000隻しか残っていない計算になる。

しかも、後方の部隊も分断しているので、およそ2500隻+2500隻を相手にすればいいだけである。



もちろんヤン艦隊は、なんとか形勢を立て直そうと集結するだろう。

おそらく魚鱗の陣形を展開し、戦闘意欲を見せつつ、逃走を画策するだろうが、かなりの隊を失っているため、それらもままならない。集結しようとあえぐ際に、こちらは、ヤンの2隊を各半包囲して攻撃を加えつづける。



ここまでやられた場合、普通の提督ならどうするか…



おそらく降伏を願いでるのではないでしょうか?



いくらヤン艦隊といえど、無人艦のスペースデブリのせいで、隊が分断されるとは思わず、更に指揮系統が滅茶苦茶になってしまえば、短時間でヤン艦隊を掃討できるのではないかというのが、私の戦略の一端でございます。



ですが戦略上では勝てたとしても、常勝無敗のヤンに勝てるかは、微妙なところですね。

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