2012年6月12日火曜日

バカに同情できるのか?

バカに同情できるのか?

田中芳樹先生の「銀河英雄伝説」の序盤で、主人公のヤン・ウェンリーに父親が「いいか、良く覚えておけ。独裁者や独裁国家ってのは、それを支持する大衆がいたからこそ生まれるものなんだ。独裁者本人よりもそれを支持した人民・大衆の方に多くの責任がある。自分は支持していなかった、と主張してもその当時黙ってみていたのならば同罪だ。」とゆーよーなことを教えるシーンがあります。

「銀河英雄伝説」が出版されてからだいぶ経ちますが、私はこの言葉・作者の主張って、基本的に正しいと思います。



ドイツだって、ヒトラーがいたからあんな風になったわけぢゃない、周りに流されてあれを支持した馬鹿なドイツ人が沢山いたからあんなことになったんでしょう。



戦前・戦中の日本だって、軍部や昭和天皇が特別に悪かったからあんな風になったわけぢゃない、あれを支持した馬鹿な日本人、朝鮮人、台湾人がいたからこそ、あんなことになったんでしょう。





。。。。ところで、北朝鮮問題に関して話題になるとき「悪いのは金日成や金正日の一族であって、一般の人民は被害者なんだから、悪くない。むしろカワイソーだ」というような主張をする奴が必ず一人くらいいます。



私の学生時代にも、朝鮮問題に関連した話題が出るとそういう偽善的なことを抜かす奴が何人かいました。



しかし、北朝鮮だって金日成や金正日の一族が特別に悪かったからあんな風になってるわけぢゃない、あれを支持した馬鹿な朝鮮人がゴマンといたからこそ、北朝鮮はあんな惨状になったんでしょう?



はっきりいって、私はバカには同情出来ないと考えます。



みなさんはどう考えますか?



先日朝鮮語とドイツ語に関連して両カテで質問して色々な回答が得られ、大変面白かったので今回も質問をさせて頂きました。よろしくお願いします。







価値観のずれの問題ですよね。



あまり歴史に詳しくないので断定的には言えませんが、ヒトラーが独裁政治をしていた当時、また日本が軍国主義だった当時、それを支持するのは当然のことだったのだと思います。昔の人たちからすればバカではなかったわけです。



今の日本は民主主義ですが、もしかしたら五十年後には「あのときの日本は本当にバカだった」という教育がなされているかもしれません。ちょうど私たちが「戦前の日本はバカなことをした」と刷り込まれているのと同じように。



北朝鮮に関して言えば、時間差でそれが発生している感じでしょう。私たちが「バカなこと」としているのは現地の人たちからすれば「当然のこと」。



銀河英雄伝説を読んだことはありませんが、少し後世から見た感じがします。渦中にいるうちはわからないものです。



的を射た意見かどうかわかりませんが、私なりに思ったことを投稿させていただきます。

長文乱文失礼いたしました。

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