2012年6月9日土曜日

銀河英雄伝説。 作中、ラインハルト、キルヒアイス、ミッターマイヤー、ロイエン...

銀河英雄伝説。



作中、ラインハルト、キルヒアイス、ミッターマイヤー、ロイエンタール、ヤン、メルカッツなどが名将って感じですが、司令官としての能力で順位をつけるとどうなりますか?

上記以外の人物を挙げていただいてもかまいません。

もし理由もあれば、お聞かせください。







名将の条件はいろいろあると思いますが、以下で考えてみました。

①政治の延長としての戦争という意識~軍隊の意義を過剰評価していない

②戦略眼を持っている~なるべく大軍を用意し、兵站に配慮する、勝つ準備をしてから戦う

③戦術的な思考が柔軟である~寡兵をもって大軍を撃破するための原理・原則とアイデアの両立

④カリスマ性~夢を与える存在である

⑤できる範囲での人命の尊重及び軍隊秩序の維持



1位 ヤン・ウェンリー~①~⑤を備えています。彼は、ラインハルトと帝国諸将が越えられない存在であるとともに、自分の所属する国家に足を引っ張られる矛盾を抱えた存在なので、②が絶対に備わらないように設定されていますが、キャゼルヌを高く評価していることが、②を物語っています。欠点は①ですかね。軍隊の持つ意義を過剰評価していませんが、自分の存在を政治に置き換えることを拒否した意味で、結果、国家を救うことはできなかった。名将ではありますが英雄にはなれなかった。

2位 ラインハルト~しかし、名将というより英雄です。田中芳樹が「中国武将列伝」で帝位に就いた人を除外しているので、本来はカウントできないのかなと思います。①②④はナンバーワン。しかし、③では感情に流される部分あり。⑤はヴェスターラント

がある限り、評価が下がってしまいます。

3位 ミッターマイヤー~③④⑤はヤン、ラインハルトに匹敵します。①②はもちろん理解していますが、純粋な軍人であることを優先しているので、ロイエンタール死後になるまではあえて距離を置いているのが見て取れます。

4位 メルカッツ~①は旧帝国軍人なので、考えることが不忠になってしまいます。皇帝の臣下としての義務という意識で戦争していたのですから。④は、残念ながらこの6人の中では下位になってしまいますね。②③⑤はバランス良いと思いますが、メルカッツの真骨頂は、この意味ではビュコックも同じなのですが、勉強し成長し続けたこと、あきらめなかったことだと思います。

5位 ロイエンタール~①何回読んでも、あの時点での準備不足の反乱には納得いかないんです。自分の矜持のため・・ですが、②と⑤を完全に無視した意味で、後期のロイエンタールは指揮官として失格ではないかと思います。

6位 キルヒアイス~実績がない以上、評価できません。ゲームでの能力は高いですし、もし生きていたら・・と考えるのでしょうが。いい人すぎるので、やはりどこかで死んでしまうイメージが湧きます。前半2巻で評価するなら、ユリアンももっと評価されるべきです。そうならないのは、キルヒアイスに対する判官びいきです。








私の主観ですが、

キルヒアイス=ヤン(司令官として冷静で部下に対しても包容力がある)>ラインハルト(ヤン、キルヒアイスと比べると激情家といった欠点がある)>ミッターマイヤー=ロイエンタール(やはり前述の3人と比べると作戦における独創性に劣る)>メルカッツ(やはり才能という面では劣ると言わざるおえない)

以上は自分の勝手な考えです。www.hisakawa.net/ginei/nr_kz_vip_Reinhard.html ←ここのサイトの能力表は結構納得できるかも。

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